製品情報――開先付き異形棒鋼NewJ-BAR

開先付き異形棒鋼NewJ-BAR(大臣認定品)

NewJ-BARの開発経緯

 従来の杭頭補強筋と鋼管とのフレアー溶接は、開先標準に適合しない粗い面での溶接となり、欠陥が極めて発生しやすい方法でありました。一方では、鋼管を使用した 基礎杭工法(鋼管杭、SC杭、鋼管場所打ち杭)が増えるにしたがい、鋼管との溶接部の健全性を高める必要性が生じ、現在の異形棒鋼を使用した杭頭補強溶接が問題視されておりました。

 更に基礎杭は高支持力でかつ杭径が小さくなってきており、杭頭曲げモーメントをフーチングに伝えるには、従来のD25、D29では、杭頭補強材の本数が大幅に増えてきているため、 施工上の配筋の難しさ、溶接工期の長さなどの課題が生じてきておりました。構造設計者が抱える諸問題を克服する、新しい杭頭補強材が要求されておりました。そのニーズに応じるために開発されたのが、開先付き異形棒鋼NewJ-BARです。開先付き異形棒鋼NewJ-BARは潟uレイブと北越メタル鰍フ共同開発です。

開先付き異形棒鋼WSD490の特徴

  ここ数年の杭の鋼管の厚板化・高強度化に伴う補強筋量の増加による基礎や基礎梁の鉄筋との干渉を解消すべく、開先付き異形棒鋼の唯一の溶接可能な異形棒鋼としての性能に加えて、JIS G 3112 SD490と同等以上の機械的性質を持つ、開先付き異形棒鋼 WSD490を開発し、平成26年2月18日付けで大臣認定を取得致しました。
 WSD490は、WSD390の形状を踏襲することによりコンクリートとの付着強度を確保し、材質はV(バナジウム)等の希少金属を添加することで炭素当量(C+Mn/6)を上げることなく、高強度化を図りました。
 その結果、高強度棒鋼SD490以上の機械的性質とSD345以上の溶接性を達成しております。

  • SD490と同等以上の高強度棒鋼

     JIS SD490と同等以上の機械的性質を有しております。
  • SD490相当の棒鋼で唯一溶接が可能

     JIS SD490相当の機械的性質では今まで与えられていなかった溶接部の基準強度490N/mm2を国土交通大臣により指定を受けております。
  • 高靱性

     WSD490は、降伏比80%以下及びすべての鉄筋径において伸び15%以上を規定しており、JIS SD490よりも高い靭性を付与しております。

開先付き異形棒鋼NewJ-BAR(ニュージェイバー)とは

NewJ-BAR断面図 J形溶接部
NewJ-BAR断面・溶接部

種類の記号 棒鋼サイズ
WSD490
(SD490相当)
大臣認定番号MSRB-0083
WD32N(D32相当)
WD35N(D35相当)
WD38N(D38相当)
WSD390
(SD390相当)
大臣認定番号MSRB-0058
WD32N(D32相当)
WD35N(D35相当)
WD38N(D38相当)
 WD25N(D25相当)は製造しておりません。

 開先付き異形棒鋼NewJ-BARは、健全な溶接のためにJSSC(日本鋼構造協会)の規格に適合したJ形開先を成型・溶接構造用鋼材と同等の成分調整をした異形棒鋼(杭頭補強筋)です。

 WD32N、WD35N及びWD38Nの公称直径、公称断面積、単位質量、節の平均間隔、節の高さ等は、JIS G3112のD32、D35及びD38と同じ規定値としております。
 製品長は注文により自在に設定できます。


技術資料・パンフレット

種類の記号 化学成分(%)
C Si Mn P S C+Mn/6
WSD490 ≦0.26 ≦0.45 ≦1.32 ≦0.040 ≦0.040 ≦0.48
SD490 ≦0.32 ≦0.55 ≦1.80 ≦0.040 ≦0.040 ≦0.60
WSD390 ≦0.26 ≦0.45 ≦1.20 ≦0.040 ≦0.040 ≦0.44
SD390 ≦0.29 ≦0.55 ≦1.80 ≦0.040 ≦0.040 ≦0.55
【参考】SD345 ≦0.27 ≦0.55 ≦1.60 ≦0.040 ≦0.040 ≦0.50
WSD490の炭素当量(C+Mn/6)は0.48以下であり、一般の異形棒鋼SD345の0.50以下を更に下回る数値です。

従来杭頭補強筋の問題点

従来製品のフレアー溶接部
λ≦t
従来杭頭補強筋のフレアー溶接部断面図

 従来、杭頭補強筋として使用されている異形棒鋼は、溶接を前提にした製品ではありません。溶接には必ず、日本鋼構造協会の開先標準に適合する形状が求められておりますが、従来のJIS異形棒鋼による杭頭補強工法は、節のある開先を黙認し、かつのど厚・脚長の測定等の管理や検査が非常に難しいため、溶接の信頼性に欠けていました。

NewJ-BAR利用のメリット

  • 溶接部の健全性の向上

     J型開先と化学成分調整により、初層の溶け込み品質が向上し、かつ溶接割れなどの溶接欠陥が抑制され、極めて健全で信頼性の高い溶接部を形成します。
  • 溶接部の品質管理を容易に

     有効のど厚はNewJ-BAR外端を基準に測定でき、確実な溶接管理が可能になります。
  • 溶接金属量の低減と溶接期間の短縮

     WD32Nの場合、Jグルーブ溶接は、フレアー溶接(D29)と比較して、25〜30%程度の溶着金属量の低減を可能にしますので、溶接費は低減でき、しかも溶接工期の短縮が可能です。
  • トータル・コストダウン

     太径・高強度のNewJ-BARの使用が可能になり、杭頭補強材の本数が大幅に縮減し、配筋の施工性の向上、溶接工期の大幅な短縮がなされ、トータル・コストダウンに寄与します。

NewJ-BARの価格

 鉄スクラップ動向及び異形棒鋼市場価格をベースにして、原則として年2回4月と10月に価格改定をしております。
 WSD490の提供は、WD32N及びWD38Nは2014年9月10日、WD35Nは2014年10月10日より開始。

NewJ-BARの溶接

 NewJ-BARは、材料の大臣認定であり工法認定ではありません。在来工法の鋼管外側に溶接する方法(立ち向き溶接)と同様です。特別な資格・材料は必要ありません。 溶接業者の資格、溶接材料などに関しても従来と変わりありません。

 しかし、NewJ-BARの溶接はJ型開先を施したJグルーブ溶接となり、フレアー溶接よりも確実かつ迅速に溶接ができ、更に溶接部ののど厚の管理が容易です。 完全溶け込み溶接と異なり、部分溶け込み溶接となりますので、検査は外観形状検査が主になります。

開先付き異形棒鋼の実績

 2005年5月に販売を開始しましたが、構造設計者の皆様の信任を得て実績は約3500件を越えました。

 庁舎、大学・小中学校、病院、再開発案件、工場・倉庫及び住宅などに幅広く採用されております。地域では、関東及び関西が主ですが、北海道から九州まで実績があります。

NewJ-BARの資料

 ホームページに掲載している資料の他に下記の資料がありますので、必要な方は潟uレイブにご連絡願います。

  • 開先付き異形棒鋼使用による杭頭補強の施工要領書
  • 納入実績

NewJ-BARの取組体制

株式会社ブレイブ

  • 開先付き異形棒鋼を開発・販売するために設立
  • 販売業務と技術サポート及び施工助言
  • 構造設計一級建築士による杭頭構造計算協力を無償にて提供(ウェブ上から依頼メール又はFAXで依頼

所在地

本社---主な業務:総務・経理
住所 〒215-0007 神奈川県川崎市麻生区向原 3-5-14
TEL 044-953-4152
FAX 044-953-4121

東京営業部---主な業務:営業・技術
住所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目4番20号パークコート神宮前1104
TEL 03-6438-1783
FAX 03-6438-1784
mail j-bar@nifty.com

北越メタル株式会社

  • 東証二部上場 電炉メーカー
  • トピー工業滑ヨ連会社
  • 開先付き異形棒鋼の製造と出荷(ミルシート提出)

所在地

北越メタル
住所 〒940-0028 新潟県長岡市蔵王 3-3-1
TEL 0258-24-4540
FAX 0258-24-7743
Web 北越メタル株式会社